編集部コラムボイラー技士
二級ボイラー技士の講座は「見る」か「書く」か。掲載5講座が2つに分かれた理由を考える
二級ボイラー技士の講座を比較表に並べたとき、編集部が最初に気づいたのは、5つの講座がきれいに2つのグループに分かれることでした。ひとつは、講義動画を見て問題集で仕上げる講座。もうひとつは、テキストを読んでレポート(添削課題)を提出しながら進める講座です。料金も、前者は1万円前後、後者は2万5千円から3万9千円と、はっきり分かれています。
同じ試験の対策なのに、なぜ学び方がここまで分かれるのか。そして、自分はどちらを選べばよいのか。この記事では、比較表の公式情報をもとに、その違いを読み解いていきます。
※料金と条件は、2026年10月27日に各講座の公式サイトで確認した内容で、料金は通常価格(税込)です。最新の内容は、記事の下の比較表と各講座の公式サイトで確認してください。
「見て覚える」2講座:SATとTACは1万円前後
- SAT「E講座」8,580円:基礎講座の動画が約13時間30分。テキスト2冊と問題集、確認テスト、講義音声のダウンロード付き。視聴と質問は購入日から6か月間。DVD講座は10,780円、E+DVD講座は21,780円。30日間の返金保証あり(条件あり)。送料・分割の手数料は別途
- TAC「合格コース(Web通信)」9,000円:Web講義に、テキスト・問題集・過去問題冊子・ボイラー写真集とWebトレーニングが付く。質問メール15回、受講期間6ヶ月。受講期間12ヶ月・質問20回の「合格コースL」は12,000円。入会金は0円
どちらも、講義を見て理解し、問題集やWebのテストで覚えたかを確かめる流れです。提出物の締め切りはないので、自分のペースで、短い期間に一気に仕上げることもできます。
編集部が注目したのは、ボイラーの「実物の見え方」への配慮です。ボイラーの構造や付属品は、文字と図だけでは形をイメージしにくい分野です。TACにはボイラー写真集が付き、SATは講義動画で説明を聞けます。仕事でボイラーにまだ触れたことがない人ほど、この2講座の「見て分かる」教材は助けになると考えています。
「書いて提出する」3講座:添削のぶん、料金と期間がかかる
- ユーキャン「二級ボイラー技士講座」39,000円:添削5回(総合模擬試験1回を含む)、質問は1日3問まで。標準学習期間6ヵ月で、指導は受講開始から12ヵ月まで。教育訓練給付制度の対象。分割は3,300円×12回(総額39,600円)
- JTEX「二級ボイラー技士受験講座」25,300円:主テキスト2冊と別冊(受験の手引き・レポート問題・模擬問題)。レポート4回(Web提出も可)。受講期間4ヵ月
- ヒューマンアカデミー「二級ボイラー技士受験講座」25,300円:主テキスト2冊と別冊(受験の手引き・レポート問題・模擬問題)。添削4回。在籍期間8か月(標準学習期間4か月)
この3講座には講義動画がなく、テキストを読み、課題を解いて提出し、返ってきた結果で理解を確かめる形です。動画の2講座と比べると料金は高くなりますが、その差には、提出された答案を見て返すという手間が含まれていると読み取れます。
編集部では、「提出の予定があると勉強を後回しにしにくい」という人には、この形が向いていると考えています。ボイラー技士は、仕事の必要から受ける人が多い資格です。忙しい中で学習が止まりがちな人にとって、添削の締め切りは、ペースを作るための仕組みとして役に立ちます。
JTEXとヒューマンアカデミーは、教材の記載が同じ
比較表を作っていてもうひとつ気づいたのが、JTEXとヒューマンアカデミーの講座の記載が、ほぼ同じだという点です。講座名、料金(25,300円)、教材の内容(主テキスト2冊と、受験の手引き・レポート問題・模擬問題の別冊)、添削の回数(4回)が一致しています。
公式サイトの記載で違いが見えるのは、受講期間です。JTEXは4ヵ月、ヒューマンアカデミーは標準学習期間が4か月で、在籍期間は8か月です。編集部では、この2つで迷ったら、期間の余裕があるかどうか、普段使っているサイトから申し込めるかどうかで選んでよいと考えています。なお、申し込み方法や支払い方法などの細かな条件は、それぞれの公式サイトで確認してください。
自分はどちらに向いているか
「見る」講座と「書く」講座のどちらを選ぶかは、次の2つを自分に問いかけると決めやすくなります。
- ボイラーの実物や仕組みを、すでにイメージできるか。イメージできないなら、動画や写真のある講座のほうが、最初の理解が早いはずです。
- 締め切りがなくても、自分で勉強を続けられるか。続ける自信がないなら、添削の提出がある講座のほうが、途中で止まりにくくなります。
両方に当てはまる人は、動画の講座で全体をつかんだあと、問題集や過去問で仕上げる進め方も考えられます。動画の講座は1万円前後なので、添削のある講座より費用を抑えられます。一方で、教育訓練給付制度を使いたい人は、比較表で対象になっているのがユーキャンだけである点も押さえておきたいところです(支給されるかどうかは、ハローワークで確認してください)。
講座の先にある「実技講習」も忘れずに
最後に、講座選びとは別に知っておきたいことがあります。二級ボイラー技士の免許は、試験に合格するだけでは受けられません。ボイラー実技講習を修了するなど、定められた要件のどれかを満たす必要があります。比較している5講座は、いずれも試験に向けた講座で、比較表の情報には実技講習は含まれていません。
試験の勉強を始める前に、自分がどの要件で免許を申請するのか、実技講習をいつ受けるのかを確認しておくと、合格後に慌てずに済みます。講座の料金や条件とあわせて、下の比較表と各講座の公式サイトで確認してみてください。
公式サイトの記載にもとづく情報
ボイラー技士の講座を条件で比較
| 講座・コース | 料金 | 受講期間・学び方 | 教材 | 質問 | 返金・特典 | 申し込み |
|---|---|---|---|---|---|---|
| JTEX ボイラー技士講座 二級ボイラー技士受験講座二級 | 通常価格25,300円(税込) | 4ヵ月通信(テキスト+レポート) | 紙テキスト | 公式サイトへ:JTEX ボイラー技士講座(新しいタブで開きます) 講座の詳細:JTEX ボイラー技士講座 | ||
| SAT ボイラー技士講座 E講座二級 | 通常価格8,580円(税込)別途費用あり(詳細は講座ページ) | 視聴・質問は購入日から6か月間講義動画(Eラーニング・DVD) | 紙テキストデジタル講義動画 | あり | 返金制度あり | 公式サイトへ:SAT ボイラー技士講座(新しいタブで開きます) 講座の詳細:SAT ボイラー技士講座 |
| TAC ボイラー技士講座 合格コース(Web通信)二級 | 通常価格9,000円(税込) | 6ヶ月Web通信 | 紙テキストデジタル講義動画 | 15回 | 公式サイトへ:TAC ボイラー技士講座(新しいタブで開きます) 講座の詳細:TAC ボイラー技士講座 | |
| ヒューマンアカデミー ボイラー技士講座 二級ボイラー技士受験講座二級 | 通常価格25,300円(税込) | 在籍期間8か月(標準学習期間4か月)通信(テキスト) | 紙テキスト | 公式サイトへ:ヒューマンアカデミー ボイラー技士講座(新しいタブで開きます) 講座の詳細:ヒューマンアカデミー ボイラー技士講座 | ||
| ユーキャン ボイラー技士講座 二級ボイラー技士講座二級 | 通常価格39,000円(税込) | 標準学習期間6ヵ月(指導は受講開始から12ヵ月まで)通信(テキスト) | 紙テキスト | あり | 教育訓練給付あり | 公式サイトへ:ユーキャン ボイラー技士講座(新しいタブで開きます) 講座の詳細:ユーキャン ボイラー技士講座 |
各講座の価格・質問サポート・返金制度などの詳しい条件と出典は、講座名を押すと確認できます。
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